恵比寿東公園トイレ|THE TOKYO TOILET
motenashikun
槇文彦氏が設計した中庭とベンチを備えた安心のパビリオン
恵比寿東公園トイレは、日本を代表する建築家・槇文彦氏が設計した、中庭やベンチを備えた公共トイレです。「タコ公園」の愛称で親しまれる児童遊園の歴史性に寄り添い、ユニークな屋根の形状から「イカのトイレ」として親しまれるユーモアを持ちながら、徹底された安全性とユニバーサルデザインが融合した空間となっています。
子どもたちが元気に走り回り、通勤中の人々も通り抜ける、緑豊かな恵比寿東公園。そんな日常の風景の中に建つ公共トイレは、どうすればもっと地域に愛され、誰もが安心して立ち寄れる場所になるでしょうか? 槇氏が目指したのは、単に用を足すだけの施設ではなく、公園を利用するすべての人の緊張をほぐし、リラックスできる「公共の休憩所」としてのあり方でした。
最大の特徴は、複数の空間をあえて分散して配置し、それらを軽快な屋根でひとつの建物として統合している点です。これにより、風や自然光が心地よく通り抜ける開放的で明るい環境が生まれ、公共トイレにありがちな「暗い・怖い」といった死角を完全になくしています。さらに、中央には公園の緑と一体化する中庭が広がり、ユニバーサルトイレの壁面には、トイレの利用者以外でも自由に腰を下ろして一息つけるベンチが備え付けられています。
「長い年月を経ても社会の財産であり続ける、誠実な建築であること」――。その強い想いのもと、親しみやすさと高度な安全性を両立させたこの恵比寿東公園トイレ。今回は、訪れる人々を爽やかにもてなし、公園の新しいシンボルとして輝き続けるこのトイレの魅力をご紹介します。
恵比寿東公園トイレの写真

外観

中庭

槇文彦氏の名前が刻まれたプレート

トイレ

天井

洗面台
基本情報
| 住所 | 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目2−16 |
| デザイン | 槇文彦 |
| 施工期間 | 2020年4月〜7月 |
| 設計・施工 | 大和ハウス工業 |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 |
| 建築面積 | 48.80m2 |
| 延床面積 | 42.85m2 |