恵比寿公園トイレ|THE TOKYO TOILET
片山正通氏がデザインした「現代の川屋」とユニバーサル空間
恵比寿公園トイレは、インテリアデザイナーの片山正通氏が手がけた、公園の遊具や樹木のように佇む「現代の川屋(かわや)」をコンセプトにした公共トイレです。コンクリートの質感に木目を施した15枚の壁を無邪気に組み合わせたような原始的な外観でありながら、内部は男性用・女性用・ユニバーサルトイレへと続く動線や視線が緻密に計算されており、使いたくなるデザインと安心・安全が見事に両立されています。
みなさんは、街中の公園にある公共トイレを普段どのくらい利用していますか?私は外出時は頻繁に利用していますが、「汚そうだから」「なんとなく怖いから」と、無意識のうちに避けてしまっている方も少なくないはずです。片山氏自身もプロジェクトへの参加を機に、これまで公園のトイレをほとんど使ってこなかった事実に気づき、「人々が自ら進んで使いたいと思える場所に捉え直すこと」をスタートラインに設定されたそうです。
周辺に保育園や小学校があり、子どもから大人まで多様な人々が集う恵比寿公園。この場所特有の環境に向き合った結果、公園のオブジェクト(遊具やベンチ)として自然に佇むデザインが生まれました。コンクリート板に木目を施し、素朴で優しい印象を与えているだけでなく、壁と壁の間を通り抜ける際に不思議な遊具と戯れるようなユニークな体験をもたらします。
もちろん、単なるデザイン性にとどまらず、利用者のプライバシーを守る空間構成や、夜間に建物を美しく浮かび上がらせる間接照明など、公共インフラとしての機能性も徹底されています。今回は、公園という日常の風景に溶け込みながら、すべての人を優しく迎え入れる、この新しくもどこか懐かしいユニバーサルトイレの魅力と設備をご紹介します。
恵比寿公園トイレの写真

外観

ピクトグラム

男性用トイレ

個室トイレ

だれでもトイレ

だれでもトイレ
基本情報
| 住所 | 〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1丁目19−14 |
| デザイン | 片山正通 |
| 施工期間 | 2020年2月〜7月 |
| 設計・施工 | 大和ハウス工業 |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造 |
| 建築面積 | 37.52m2 |
| 延床面積 | 37.52m2 |